土地探しをしていると、必ずでは無いですがなかなか良い土地には巡り合うことができない現実が待っています。ですので、「土地」だけではなく「土地付き戸建て」も視野に入れてみても私は良いかと思います。

かくいう私は「土地付き戸建て」を購入した者なので、私の話しを少しさせて頂きます。少しでも誰かの参考になれましたら幸いです。

物心ついた時には、私は戸建て願望になっていました。

というのは、訳があります。振り返ってみると、子供の時親と一緒に暮らしていた頃が影響しているのかもしれません。私の家は特に富裕層ではなく、かといって極貧というわけでもなく、いわゆる市営住宅に住んでいました。

友達には、大きな土地の戸建ての家に住んでいる子もいたし、小さい土地の上の掘立小屋に住んでいた子もいました。また同じ市営住宅に住んでいた子もいました。

今思うと、大きな土地の上に建築会社が立てた戸建ての家の子は富裕層の子息で、長屋の子は裕福ではない家の子供だったのかと思います。子供ながら世の中の構図がどんなものなのかということを、彼らと一緒に遊んでいる間に、少しずつ学んだものでした。

その為、大きくなって自分で家を購入する時が来たら、「絶対に大きな建築会社に依頼して土地付きの広い戸建て住宅に住む。というより貧しい集合住宅には住みたくない」ということを実現しようと考えていました。

実際に自分が結婚して、最初は賃貸に住んでいましたが、子供が出来て土地付きの分譲住宅を探すようになって改めていろいろと勉強するようになりました。

建築会社のスタッフと話し合いを重ねることで、その建築会社の実力もわかり、同時に色々と住宅に関する知識が増えることになりました。土地付き戸建て住宅と集合住宅の違いを正確に知るようになりました。

以前は「土地付き戸建て住宅は、富裕層が住みお金持ちが多い。集合住宅には貧乏な家の人が住んでいる。」と思っていました。実際はそうとは断言できず、というより間違いということを理解するようになりました。

集合住宅は、市営住宅だけではなく、建築会社が建てたマンションが主流であり、大きな建築会社の立てた高いマンションは数億するものがざらにあり、むしろ土地付き戸建て住宅よりは価値の高いものが沢山ある事もその時に知りました。

また郊外と都心部で、土地付き戸建て住宅と集合住宅(マンション)の優劣が大きく異なることもよくわかるようになりました。その為、私は結婚して妻と一緒に暮らし始めて、3年目で建築会社に依頼して郊外の土地付き一戸建ての家に住むようになりました。

大学を卒業して、6年目の会社員では収入はあまり多くなく、郊外とはいえ建築会社の立てた戸建て住宅のロ-ンを払い続けるのは大変なことでした。

会社は都心部にあるので通勤に2時間程度かかるのは仕方のない事でしたが、慣れるまでは大変でした。ただ、結婚して3年間は小さな都心の賃貸マンションに住んでいたので、非常に狭かったです。それが電車で2時間かかるとはいえ、5LDKの地元建築会社の立てた戸建て住宅は、住み心地が大変良くて、とくに夫婦の独自の部屋が確保できたのは大変大きな変化でした。

戸建て住宅にするか、マンションに住むかは、住む家族の年代で決定するべきことかなあというのは私の感想です。今は郊外の地元建築会社の戸建てに住んでいますが、子供が独立して夫婦二人になったら都心部のマンションに移り住むことも視野の中に入れています。