我が家は市街地の古い住宅を壊して、そこを更地にしたいわゆるミニ開発の土地に建てられた建売住宅です。

結婚した当初に購入した2戸一の中古住宅からの住み替えです。子供が中学生と小学高学年になった時に手狭になったので住み替えたものです。

新規に土地・住宅を購入する際には、マンションにするのか戸建にするのかの選択をまずしますが、小さくても庭が欲しいと言う事もあり、迷わず戸建住宅に決めていました。

そして次の選択として、郊外の大規模開発の土地に大手の建築会社に依頼して注文住宅を建てるべきか、元々住んでいた大都市近郊の市街地の建売住宅にするのかで少し迷いました。

しかし子供達が校区を変わりたくないと、強く主張し、私達夫婦も便利な市街地で生まれ育った事もあり、元の住居から10分余りの所に売りに出されていた地元の建築会社が建てた建売住宅を購入しました。

建売住宅は不動産会社や住宅販売会社が土地を確保し、建築会社に建物を建てさせて販売するのが普通ですが、購入した住宅は地元の建築会社が建て、直販していたもので、不動産屋経由よりも手数料見合い分は格安となっていました。

郊外に比べて自然環境は良くありませんし、土地面積も狭いですが、電車の駅まで徒歩7分と言う便利な立地や、近所にスーパー等の生活に必要な店がすべてあると言う便利さは郊外よりも優れており、まずまず満足しています。

しかし、市街地の狭い土地に建てられた住宅で、いくつか不満な点もありました。その一つが、座敷の押し入れ等の収納スペースが多いのは良いのですが、2間続きの座敷の6畳の間に半畳の吊り押し入れが出っ張って作られており、これは座敷を有効に使用するためには、むしろない方が良いと思える点です。

そしてもう一つは、設置されていたキチンの流し台が、少し安っぽく、妻は少々不満であった点です。

比較的土地の単価が高いエリアに、庶民が購入できる建売価格設定では、やむを得ない点かと思いました。

住宅ローンを余裕を持って借り、リフォーム費用や外壁塗装等のメンテナンス費用をコツコツと貯蓄し、購入後15年程度経った時に、直売で購入した地元の建築会社に、不満だった所をリフォームしてもらいました。

市街地のミニ開発の土地に建てられる住宅には、大なり小なり不満な点はあるはずです。しかし便利さを選んで購入するなら、元々建てた地元の建築会社にリフォームしてもらう事で理想に近づける事が出来ます。

地元の建築会社で、しかも新築で購入した建築会社なら、気軽に依頼できますし、色々と無理なリフォームにも応じてもらえます。

郊外の広い土地に大手の建築会社に理想の注文住宅を建ててもらうか、市街地の狭い土地に地元の建築会社が建てた建売住宅にするのは悩ましい点もありますが、不満な点は貯蓄をした後にリフォームする事を前提に、建売住宅にすると言う手もあるのです。